ボルドーのグラーブ地区(Graves)ランディラス(Landiras)という村にこのワイナリーはあります。このあたりは、村を少し出るとどの道沿いにもぶどう畑が広がります。ラビュザン家は、1664年にはすでに現在の農場に住んでいたという、何世紀もクラーヴでワインを造りつづけている一家です。現在の当主であるポーレット・ラビュザンさんが、1963年にオーガニック生産を始めました。
ラビュザンさんがオーガニックに転じたきっかけは、農薬の事故でした。ご主人のロベールさんが農薬で危うく失明しそうになり、怒ったポーレットさんは薬を全て捨ててしまいました。それ以来40年以上、地元の村では少し変人扱いされながらも、頑なに化学農業を拒否し続けています。
気候や土壌の特徴としては、大西洋気候ですが、ランド県の森(松林が中心)のお陰で、大西洋から来る風はさえぎられています。気温はちょっと高め。土壌は、平面に位置し、畑の一部は石が多く、また一部は粘土・石灰質と砂が多い土質になっています。土に与える養分も、海藻、岩の粉、オーガニック堆肥、緑肥といった自然由来のものばかり。そして病気などの対策についても、ボルドー液、硫黄の花、植物を煎じた液体のみに限っています。
80歳を超える今も、息子のフィリップさんと畑に行き、醸造の監督をしています。