ドイツ・モーゼル地域で最も洗練されたワイナリー、フリッツ・ハーク醸造所のヴィルヘルム・ハーク氏(写真 下左)は、ドイツにフランス・ボルドー地方の様な格付けがあるなら、ザール地域のエゴン・ミュラー氏と共に唯一〈別格特級〉に推挙されるワイン醸造所として知られています。しかし、そのヴィルヘルム・ハーク氏に今をときめくドイツワインを造る長男の存在を知る人はあまり多くは無いでしょう。 その長男の名はトーマス・ハーク(写真 左)…彼はガイゼンハイムのワイン大学卒業後、シュロス・リーザー醸造所の経営を父よりを任されましたが、彼が最初に手掛けた’92年産のワインが、シュロス・リーザーの名を世界の表舞台へ踊り出すきっかけとなりました。以来、世界の名だたるワイン専門誌やワイン品評会での好成績はもとより、年々彼の実力は発揮され、世界のワイン評論家や愛好者達は彼のワインに次々と強く引き付けられています。また、彼は1998年に*V.D.P.(ドイツ高級ワイン生産者組合)のメンバーにも認証され、彼のワインに対する情熱と勢いはとどまる所を知りません。
また、彼の斬新的なワインへの考え方は、将来ドイツワインを導く新しい力さえ感じさせるものがあります。『今のドイツワインは畑名、ワインの等級、トロッケンなどの味のスタイルがラベルに表示されているけれど、ドイツ人でさえややこしいラベル表示に、一体どれが美味しいのかかえって難しくて選びようが無かった。もっとラベル表示をシンプルな分かりやすいものに変えるのがドイツワインの将来のあり方だと思う。要は、どこの産地の、どの品種の、誰が造ったワインが飲みたいか、ってとこで選んでいけば良いと思う。』 と彼は言います… ことワイン造りにおいて大変なライバル関係にあっても、20キロ程しか離れていない父と息子の醸造所間では、普段はうらやましい程の結束をみせいます。確信できるのは、フリッツ・ハークとシュロス・リーザーのワインは、今後一層の品質向上が期待できる、ということでしょう。 大量生産された他のドイツワインとは全く違った、洗練された風味をお楽しみください。
* V.D.P.(ドイツ高級ワイン生産者組合): この組合に入会が認められる為には数多くの厳しい基準を達成し、更に推薦をも必要とします。その為、この認定マークの入ったドイツワインは、ワインに関する厳しい基準、モラルなどをパスしたドイツワインとして絶大な信頼を得ています。