ミューレンホフの現存するワイン造りの最古の記録は1337年に遡りますが、1990年よりステファン・ユステン氏(写真左)によってワイン造りが行われています。所有するぶどう畑は、エルデナー・プララート(Erdener Pralat)を筆頭にエルデナー・トレプヒェン(Erdener Treppchen)、ヴェレナー・ゾンネンヌーア(Wehlener *Sonnenuhr)などで、4.25haのまったくの個人生産者です。彼が造るワインは、伝統的にズースレゼルブ(濃縮果汁液)は使用せず、発酵を途中で止めて甘みを残すという手間がかけられています。
今でこそ、モーゼルの一流の生産者の間では一般的になっているこの方法も、実はミューレンホフが初めて試みた方法です。1991年の「デカンター」誌においてはトップ20にランクされ、ワインライターのスチュアート・ピゴットはエルデナー・トレプヒェンの5つの主要な生産者に、またロバートパーカー Jr.も何年にも渡って高い評価(ほとんどすべて90点以上)を付けている、モーゼル・ザール・ルーヴァー(Mosel-Saar-Ruwer)地方指折りの生産者です。
* Sonnenhur(ゾンネンヌーア): 直訳すると“日時計”。 その名の通り、ヴェーレン村のあるこのぶどう畑には下の様な日時計が置かれていて、畑の名前の由来になったと言われています。 ちなみにこの“ゾンネンヌーア”畑の広さは約65ha、評価もモーゼル中流域の畑の中でもトップを争う〔最上畑〕にランクされています。 また、所有者が複数いて、同じ畑産ワインでありながらそれぞれワイナリーの特徴あるワインが造られています。