"オーストリアのワイン"
他の多くのヨーロッパの国々と同様ワインの文化の歴史は古く、ローマ人によってもたらされました。気候は大陸性で降水量が少なく、ドイツに比べて温暖で、白はよりボリューム感のある辛口、赤はタンニンの強いフルボディが多くみられます。栽培地域はウィーン(Wien)を含む東部4州に集中し、中でもニーダーエスターライヒ(Niederösterreich)州とブルゲンラント(Burgenland)州が代表的な生産地で、国全体の生産の90%ほどを占めています。比較的温暖な気候(北緯47~48度)に恵まれ、フランスのブルゴーニュ地方とほぼ同緯度にあります。
ニーダーエスターライヒ(Niederösterreich)州は、オーストリア東北部にあり、この国のワイン生産面積の約60%を占めています。
その中でもヴァグラム(Wagram)地区はこの国における有機農法の発祥の地でもあり、有機農法への関心が高いことで知られています。 ヴァグラムはクレムス(Krems)市とクロスターノイブルグ(Klosterneuburg)市の間にあるドナウ河流域にあり、レス土(löss 黄土)と石灰岩を含むミネラル豊富な土壌に恵まれています。 グリューナー・ヴェルトリーナー(Grüner Vertliner)とリースリング(Riesling)の2種の白ワインに、高い評価を得ているものが多くあります。
他の2つの代表的な生産地、ブルゲンラント(Burgendand)州や、シュタイヤーマルク(Steiermark)州についても、よいワインが見つかり次第ご紹介してまいります。
白ワイン用ぶどう